劇場版TRICK霊能力者バトルロイヤル（祝!十周年トリック大感謝祭）

深夜ドラマが始まって10周年。深夜ドラマから始まったTRICKは、主演は仲間由紀恵（ヤンクミは観たことない。きれいなお姉さん）と阿部寛（『新参者』、『坂の上の雲』、『天地人』など。ハイムさん）の二人。自称売れっ子天才マジシャン（実は売れない貧乏女マジシャンで貧乳）の山田奈緒子と、天才物理学者で日本科学技術大学教授の上田次郎（著書『どんと来い、超常現象』シリーズ、『上田次郎のなぜベストを尽くさないのか』が有名で巨根）のコンビが、新興宗教の教祖をはじめ占い師や超能力者などによる超常現象と見せかけた事件を見事に見抜くドラマシリーズでした。下らない古すぎるネタを各所に散りばめられており、台詞よりも看板などの小道具類のチェックをされるファンも多いですね。そういったところが10年（?）も続く秘訣なんでしょうか。映画化3弾である今作は、2006年6月10日より公開された「TRICK劇場版2」以来およそ4年ぶりの新作。また、今年は金曜ナイトドラマ枠で放送開始されてから10年目に当たるため、「祝!十周年TRICK大感謝祭」と銘打った数々の企画を行っています。また、過去の映画2作品が放送されたり、スピンオフドラマ「警部補矢部謙三」、5月15日には4年半ぶりのドラマの新作が放送されるなど目が離せませんね。今回は万練村（まんねりむら）が舞台で、次代のカミハエーリを決定するために霊能力者同士の対決が行われます。災いを鎮める立場の者であり村の実力者でもあった先代が亡くなったので、村の習わしで100日以内に決めないといけないらしい。超能力者役は、松平健（暴れん坊将軍）、佐藤健（大河ドラマ龍馬伝や仮面ライダー電王）、夏帆、藤木直人、片瀬那奈(元きれいなお姉さん)、戸田恵子（アンパンマン）の6人。刑事の矢部謙三役の生瀬勝久（サラリーマンNEO）、山田奈緒子の母山田里見役の野際陽子（キーハンター）、矢部の部下でいつもラオックスの袋を持つ秋葉原人役は池田鉄洋などのキャストももれなく出演。まあ、矢部と秋葉は全く活躍してませんけど。

日本科学技術大学（ロケ地は立正大学）の上田次郎教授の部屋に、栃木県の山奥にある万練村の村人中森翔平が訪れた。古くから伝わる風習であるカミハエーリ選びをやめさせたいという翔平の話を聞かされた上田は、小心者の性格からか長年の付き合いがある山田奈緒子を温泉旅行に行こうという嘘をついて誘うことに。丁度奈緒子は池田荘でチキンラーメンの生玉子のせを食べていたところで、上田からの誘いの電話があったのだ。しかし、山田は花やしきでクビにされた興行主から、カミハエーリに選ばれれば巨万の富を得られるという上田と同じ話を聞いており、誘いを断り一人で万練村に行くことにしていた。奈緒子は一人単身でバスに乗り込み、万練村へと向かう。バスの車内で体調が急変した乗客を発見し、ある男が霊能力を使って見事に回復させる事に成功する。バスは万練村の手前に到着し、奈緒子と男が降車。その時、バスの車掌は男に感謝の意を伝えた。奈緒子は万練村に到着し、カミハエーリ選びに参加するためにエントリーをする。その後、村人に一万円札から千円札にかえる手品（詐欺?）を披露していた最中、偶然上田に遭遇するが、二人は知り合いであることを悟られないように敵対心をあらわにする振りを。二人は村人らに気付かれ無い場所で再会。奈緒子は上田とグルになって、参加者の嘘を見抜きカミハエーリになって財宝を手にしようと企んでいた。 (中略) 5月8日、万練村に集まったのは7人の霊能力者。

山田奈緒子東京都荒川区からやって来た女鈴木玲一郎生命を操る男 ~~呪文『バンサンケツマ』~~ 中森翔平念動力の男（カミハエーリの末裔）髙階美代子瞬間移動の女（翔平に協力する）伏見達郎絶対に死なない男杉尾園子百年後を知る女（みんな死んでいるはずなので証明出来る人はどこにいる?）相沢天海神と話す女（ペイズリー教団?）

彼らが霊能力者かどうかを判定するのは万練村の村人と上田。謎の男鈴木玲一郎が提案した霊能力者バトルロイヤルは、戦いに負けニセ霊能力者と見なされると死が待ち受けています。設定が奈緒子と対戦した神（神001番～神003番）が次々と殺害された劇場版の一作目と似ている気がする感じもするけど、映画を見てから感想を述べることにします。

追記 5/9 昨夜、映画を観に行きました。山田奈緒子が電話で上田に誘われるシーンをはじめとして、新作スペシャル2の舞台でもある一夜村の名前が何度か出ていました。つい最近事件を解決したという事からも、5月15日放送分の次が劇場版となっているようです。また、TRICK劇場版2の舞台だった寒村富毛村（不毛村）は意外近いこと、また過去に舞台となった村や代々カミヌーイがおさめる黒門島などは、万練村から距離的にそれ程離れてないことも発覚（?）。ちなみに、万練村の名前の由来は、堤幸彦監督によるとマンネリズムからきているとのことです。マンネリを域を超えたトリックが10年目を迎えることで、自戒の意味を込めての事でしょうかね。松平健さんが主演の暴れん坊将軍に関するネタが随所に出ていたり、他のキャストが出演されたドラマの台詞なども数々。「俺、参上」とかね。吉宗が乗馬する白馬は鈴木の移動手段としても重宝されており、松平さんお気に入りの馬なのだそうです。テレビ朝日で放送されたとはいえ、共同でこの映画を制作した東宝はよくぞ東映の時代劇をネタにしましたねえ。それに留まらず、小道具ではめ組の火消し（まとい）も出てましたよ。因みに、暴れん坊将軍の台詞は松平氏ではなく時代劇ファンだと自認する仲間さんからありました。山田奈緒子が発する決め台詞は極めてシンプルで、「お前のやったことはすべてお見通しだ」でした。上田次郎人形を万練村に持ち込んできて上田次郎が山田奈緒子に見せるシーンでは、「持ってきたのか」というセリフが出てきました。一夜村では持ち去られそうになりましたからねえ。また、クライマックスに達するシーンで全く出てこないのは村人から壊されるのを避けるためにどこかに隠していたとのこと。エンドロールにおいて予告で知らされていない配役もあり、かなり重要な役所でした。その事実が明らかとなるまで、まんまと騙されました。他の人はすぐに分かるみたいですが。ほんの僅かしか出てきませんが、警部補の矢部とその部下である秋葉も万練村に行っています。秋葉がなぜAKB48（SDN48）の浦野一美をファンであるのかが見ていてすぐに分からなかったですけど、警部補矢部謙三で本人が出演した縁なのでしょうかね。スーツに裏に写真が仕込んであったのには笑えました。村人に不審者扱いされ潔白を証明しようとするけれども、知り合いであるはずの奈緒子と上田はともに知らぬ存ぜぬを突き通し、村の奥にある牢屋に閉じ込められます。牢屋から出ようと必死で藻掻く様子しかありませんでした。奈緒子が万練村行きのバス乗車するシーンでは、車内に「芦野温泉」の看板がありましたね。元ネタは実在する芦野温泉であり（本物）、看板の使用許可を取っているそうです。あと、木曜ドラマ（シーズン3）に出ていた甘い物が好きなアレも。上田教授の部屋の棚にそれを駆除する物が置いてありましたよ。今回新たにできた小道具として、上田次郎そっくりの上田次郎人形が最初から最後まで彼の側に。彼のセリフ「なぜベストを尽くさないのか」を話す人形だそうです。新作スペシャル2ではなぜ所持しているのかが分かります。この作品を観る前に、限定生産版DVD『どんと来い！デフレBOX』に収録されたエピソードを観ないとちとついてこれないかもしれませんね。特に第1話目の「母之泉」（シーズン1）は絶対に。初めての人には理解できないところもありますので、ご注意を･･･。