ドラマもこれにて完結。
金曜ナイトドラマ枠で始まったトリックは、「さよなら! トリック祭り!!」と銘打って映画と新作ドラマオンエアでもって、14年でお別れとなってしまいました。
時系列的にみると、尾古溝村の後に赤道スンガイ共和国(劇場版ラストステージ)の事件が起きたのでしょうかね(間隔がどのくらい開いていたのかは今回はわからない)。
完全撮り下ろしの新作
スペシャル3は、前作新作
スペシャル2と同様に横溝ワールド全開な内容でした。
また、最後のドラマなのか、小ネタの量が前作よりも半端なく多かった気が。
尾古溝村の名家水神家では、当主の公望が立ち会いの医師(
ケーシー高峰)によって臨終が告げられた。
三姉妹が涙をすすったあと、すかさず遺言について話が及んだ。
しかし、全員が揃わないと遺書の中身を明かすわけにはいかないと弁護士佐伯幸三(
上條恒彦)は当主からの厳命を受けていた。
自称超絶美人マジシャンの
山田奈緒子(
仲間由紀恵)は、相変わらず
花やしきのマジックショーで生計を立てている。
奈緒子の自宅アパートでは大家池田ハル(
大島蓉子)を中心とした住民たちが決起して家賃滞納が続く貧乳女への抗議運動が起きて、部屋には入れなかった。
日本科学技術大学教授
上田次郎(
阿部寛)の講演会が行われることをポスターを見て知った
奈緒子は、会場へ向かうことに。
上田の「人生の
勝利者たち」出版記念の講演会では、「母之泉」や「筺神島の命運共同体箱のゆーとぴあ」での事件を例に挙げてニセ霊能力者たちのインチキを自分で暴いてみせたと話しに、潜入した
奈緒子は嘘だとひとりで突っ込む。
講演会を主催した水神達郎(
冨家規政)は『呪いや因習に恐れない勇気』といった言葉に感銘を受け、上田に尾古溝村へ招待することに。
研究費の提供の申し出も持ちかけられた上田は、パンフレットの巨根湖(おおねっこ)に興味を示す。
奈緒子は景品を何度も受け取ろうとして警備員に捕まってしまうが、上田はしらを切ろうとする。
結局
奈緒子を連れて行くことになった上田は、次郎号にて尾古溝村へ行くことに。
水神家では、使用人の藤崎千佳子(
朝倉あき)が迎え、二人を大広間へと案内する。
達郎が水神家一家全員を紹介する。
長女幸代(国生さゆり)は達郎の妻で、娘は冬子。
次女は月子(藤田朋子)で、息子の敦志は富山の海にて行方不明になっているが、死を認めないでいる。
三女は華絵(飯島直子)は、夫は修介で一人息子の明(福士蒼汰)がいる。
上田と助手としてやって来た
奈緒子は、遺言書の
開封に立ち会うことに。
佐伯は大きな封筒から遺言書を読み上げる。
その内容は、
リーマンショックの影響によって預金残高が目減りして姉妹3人でおよそ7万円の分け前しかない。
しかし、代々伝わる
時価数百億円の財宝が隠されているという。
封印された箱には財宝のありかが書かれており、紙に書かれていた内容を解き明かせば手に入れることができるとのこと。
財宝に目がくらんだ三姉妹は、それぞれの抱えた事情を暴露し口論になる。
「呪いや因習を恐れない」と講演会で言い切った上田は、達郎ら一家全員に頼られ困惑気味。
財宝ほしさに
奈緒子は、なんとしも箱を開けさせようとする。
佐伯が小競り合いをやめさせると、華絵が千佳子に呪いがかけられている箱を
開封することに。
厳重に箱に入れられた(
マトリョーシカ)箱には封がすでに切られており、紙には何も書かれていない。
紙は何者かによって差し替えられていた可能性がある。
佐伯から水神三姉妹について聞き出す上田と
奈緒子。
幸代の夫は水神レディの社長。
月子は夫の遺志を引き継いで病院の理事長になっているが、医療トラブルによって訴えられてる。
華絵の夫は長野
県議会議員だが、次回の当選は危ぶまれているという。
羽振りが良いように見えて、3人はそれぞれ金銭トラブルを抱えている。
幸代は千佳子に華絵と月子を見張るように指示する。
二人がヒントを盗み出したのではないかと疑っているようだ。
華絵も姉たちを疑っていて、見張りを指示した。
幸代は夜中にお堂へと向かって行った。
明に連れてこられた
奈緒子は幸代を尾行しているが、モモンガのように木から木へと伝って移動していた千佳子を見かける。
幸代と華絵から監視を指示されていた千佳子は、どうしたよいかわからないと悩んでいた。
また、行方不明である敦志が背後から付いてきているとも言っていた。
千佳子を残して二人はお堂へと向かうことに。
幸代がお堂へ入ると、黒尽くめの男が幸代をナイフで突き刺して去ってしまう。
すかさず追うが、すでに逃げられてしまっている。
地元の駐在から案内を受けていた
矢部謙三(
生瀬勝久)と部下の
秋葉原人(
池田鉄洋)も現場に駆けつけた。
翌日、
奈緒子と上田は犯行現場となったお堂を調べる。
すると、神主(
石田太郎)が現れて水上一族について語り始めた。
尾古溝村では、昔から日照りが多くてなかなか雨が降らない土地であった。
水源は水上家が代々管理してきたが、命を落とす者が多かったという。
そこで代々水上家の人間として生まれてきた者は、呪いから逃れる目的で竜に噛まれた痕として小さな入れ墨を彫っていた。
「水のあるところに水を取り
水なきところにところに水を注げ」
お堂の壁に書かれていた言葉を忘れた水上家は欲に駆られているという神主は、
奈緒子に教訓茶碗に高価なお茶を注いで飲ませる。
もっと飲みたい
奈緒子は注いでみると、お茶がこぼれてしまった。
「よくあるはよくなし
よくなきはよくあり」
このたとえを聞いた上田は、三姉妹の強欲ぶりに驚いているという。
神主は公望にはもう一人子供がいて、産ませた愛人は水上家を追いだされた直後に自殺した過去があった。
3人が意気投合したのはその時だけだったという。
敦志の顔を知りたい
奈緒子は、千佳子の部屋を訪れる。
しかし、顔を火傷しているということで顔写真がない。
千佳子が食べているおいしいお菓子が気になった
奈緒子はおすそ分けを頼むが、断られてしまう。
月子は蔵から絵を出していた。
竜が描かれた絵を見た華絵は絶対に外に出してはいけないというが、虫くだし(虫干し)をしているのだと反論。
冬子は絵を眺めていた月子を木の陰から覗いていた。
名物のこんにゃくを食べていた
奈緒子と上田。
その時、達郎が現れて冬子が行方不明になっていると二人に話す。
ちょうど居合わせた華絵にも居場所を聞くが、殿方の所に行っているのではと知らん顔。
最初から小ネタの連発でした。
特に元ネタになった
犬神家の一族が笑わせてくれました。
山田里見の書
道教室における書道ネタが「
夕焼けニャンニャン」と「
渡る世間は鬼ばかり」に、「DAISUKI!」と三姉妹役の女優に因んだもの。
今度は書
道教室をチェーン化(ヤマダサトミ)して目論んでいるという。
遺言書発表の際の丁々発止のやりとりは、「バレンタインデー・キッス」や『みんなに大好きと言って回っていた』とか、『行楽日和で6組の岡倉君と遊ぶ約束をしていた』となかなか重箱の隅を突くようなもの。
なぜか月子は
ジョジョのキャラを話し始めたのには、とにかくウケタ。
他局で放送されていたドラマの劇場版では単行本が映ってたし、まさか関係なさそうなトリックに持ってくるとは思わなかった。
今更「じぇじぇじぇ!」は言い尽くされたから、引っ掛けて「じょじょ」に替えたのかな(
あまちゃんにもそんな件があったなあ)?
幸代はVALENTINEKISSのおばはん。
尾古溝村看板近くにあるシロアシ沼が、逆さまになった白い足が群生している。
「
犬神家の一族」で有名な水死体をパロってる。
水上公望公は、どう見ても顔が犬神佐兵衛翁に似てる。
弁護士役の
上條恒彦は歌手なので、いちいち美声を披露している。
福士蒼汰演じる水上明の手振りが去年の流行語だった、「いつやるの?
今でしょ!」の
林修先生。
彼が被っていた帽子の羽が「
あまちゃん」の色で(
Twitterで知った)、終盤に弁護士に食ってかかった場面で星男と種市と呼ばれたり・・・。
ロケ時期から考えてみると、「
あまちゃん」と「スターマン・この星の恋」に出演していたからなんだろうなあと。
朝倉あき演じる千佳子が正体を明かす場面では、青沼静馬になりきっていた。
母親が自殺に追い込まれるシーンまでも、ほぼ再現されていた。
テレビ朝日本社で行われているトリック村めぐり。
1月中旬まで開催予定。
ロケで使われた実物の水がめ。

最近買ってしまった。
「
どんと来い、超常現象」や「
なぜベストを尽くさないのか」で有名な
上田次郎氏の最新著書。