湯川が挑む初めての事件とは?
ドラマ版のガリレオでは湯川学に捜査協力をするのは新人刑事の内海薫(柴咲コウ)でしたが、原作では草薙刑事が友人を訪ねるという形となっています。
スペシャル版ドラマとして、湯川と草薙のコンビで解決するというストーリーとなって返ってきました。
内海が湯川を紹介する3年前の話しを紹介します。
第0章「操縦る」
友永(蟹江敬三)の邸宅には来客が3人訪れていた。
脳梗塞を患って車いすの生活を送っているが、折りたたみ傘を改造した杖を披露しレーザーポインタまで付けていることを披露。
しばらくすると友永は早く寝ると言い出し、同居人の奈美恵(香里奈)と付き添いで部屋を離れた。
海に面した邸宅の離れ。
男は電話に呼び出され、しばらくすると何者かによって殺されてしまう。
その後、花火が爆発して火災が発生する。
同じ頃、夜釣りを楽しんでいた人も家が燃えるのを目撃していた。
帝都大学に貝塚北署の刑事草薙俊平(北村一輝)と新人の刑事だった弓削(品川祐)が、心理学の教授を訪ねていた。
しかし、この事件は専門分野が違っていたために協力させてもらえなかった。
草薙は帝都大学内を歩いていると、湯川の講演の案内が出されていた。
超がつくほどの天才で、学生の頃から「変人ガリレオ」と呼ばれていた湯川。
彼がまだ学内にいると感じた草薙は、研究室を訪ねることにした。
研究室のドアを叩く草薙。
すると、実験用の黒いめがねをした女子学生が出てきた。
その学生は塩野谷あかり(長澤まさみ)で、草薙を研究室内に入れる。
ER流体と流動パラフィンを混ぜたところ、泡が発生して研究室内が大騒ぎに。
栗林は湯川助教授を捜し出し、研究室に戻るように告げた。
二人が戻ると、ドアからも泡が漏れていた。
室内に入ると、湯川は草薙と12年ぶり再会を果たすことになる。
草薙は湯川に対し、捜査に協力するように依頼する。
監察医の城ノ内桜子(真矢みき)によると、焼死体を検死して自殺かと思われたのだが、胸部を貫通していて刃渡り30センチ以上もする刃物で切りつけられたのではないとと推測された。
密室殺人で内側から鍵がかけられており、窓も格子があって犯人は到底出ることはできない。
そこから塩野谷が話に割り込んで来て、テレポーテーションや昔の侍がタイムスリップして殺してきたと話し出す。
「非科学的だ」や「そんなものはあり得ない」と塩野谷を責め立てる栗林。
「あり得ない」という言葉に反応した湯川は誰が証明したのだと、栗林に問う。
すると、インターネット掲示板であった出来事を話し始めた。
草薙は再度要請するけれども、栗林は研究に支障を来すと反対し、湯川も乗ってこない。
しかし、美女がうじゃうじゃいると聞くと、湯川は途端に興味を示すようになる。
草薙の案内で湯川と栗林は日ノ江島のビーチにやって来た。
栗林はナンパをし、残る二人は事件現場に向かった。
湯川と草薙は、友永邸へとやって来た。
二人は事件当日の事について聞き出し、また現場の検証も行った。
離れは火災の爪痕が激しく、ドアは施錠されていたためにこじ開けられた跡がみられた。
湯川は火災現場を初めて見て、こういった感じなのだなと落ち着いた表情。
電話機の子機が発見されていることから通話中していたのかと思われたが、通話記録は全く残されていなかった。
警察による推測では、何者か被害者の背後を刺して火をつけたのではないかと。
湯川は犯人は建物から出ずに一緒に焼死したのではないかと考え草薙に床下を探らせたけれども、何も見つからなかった。
確証があったのではないかと草薙は聞くと、「仮説を立てて実証ができなければその考え方は捨てる。それが物理学者のアプローチ」と答えた湯川。
犯人がここからどうやって出たのかと更に問いただすと、笑みを浮かべて「さっぱり分からない。」と「実に面白い。」を湯川は口に出した。
今度は友永と娘の奈美恵から話しを聞くことにした二人。
湯川は友永が制作したボトルシップを見て精巧さに驚く。
更に彼は、自作の杖も披露する。
友永邸からでた二人。
草薙は家族が被害者の友永邦宏が死んだことを全く悲しんでいなかったことについて、相当嫌われていたのだと感じていた。
邦宏は前妻の息子で、娘の奈美恵は今の奥さんとの間の子供だった。
実際、刑事が聞き込みをしていても邦宏は勝手に移り住み至るところで悪さをしている事が明らかとなっていた。
被害者の水上バイクを見つけ、死んで喜んでいる人間が相当いるはずだと草薙は話す。
しかし、当の湯川は人間関係に全く興味はなく、犯人がどうやって離れから消えたのかということのみ。
岸壁沿いの道を歩いていると、湯川は釣り人に話を聞くことに。
釣り人によると、離れが火災にあったときは岩場で釣っていたと答えた。
大物が釣れていたので火事どころではなかったが、その際に糸が切れた事を話す。
糸が切れたという話しで湯川は、詳しく聞く。
すると、大物がかかっていたわけではなく12号の釣り糸が突然切れ、その後離れが燃える光景を見たと。
事件現場周辺を探る草薙と湯川に警戒心を抱いている奈美恵は、婚約者の紺野宗介(長谷川朝晴)に不安な内を打ち明けた。
ナンパと如く失敗している栗林を見て、湯川はナンパの才能がないと断言。
すると、ボールが転がってきた。
塩野谷は栗林を見つけた。
何故ナンパをしているのかが不思議に思ったようだ。
二人にも女性の歓声が聞こえてきた。
向かってみると、湯川と草薙がビーチバレーをしていた。
二人は全くの素人なのに、選手を相手に好プレーを連発する。
夜、湯川のまわりには水着の美女が。
初めてなのにうまいのかと聞くと、「ボールの角度に合わせて手を差し出して、反発力を計算してレシーブすればだいたいはコントロールできる。」と物理学者の湯川は答えた。
栗林も話を合わせて、女性たちを魅了させる。
アタックも同様に、湯川はボールの曲線とジャンプする位置を計算していた。
物理学科の学生の塩野谷は全く相手にされず、別の席へ。
すると、草薙がやって来て湯川は前から小難しいトークばかりで女の子とは何ら進展はしないと話す。
湯川が学生時代に解決した事件が気になっていた塩野谷は、草薙にそのことについて聞き出すことに。
草薙(佐野和真)は大学2年の時、宅配ピザのバイトをしていた。
マンションの一室にピザを届けるのだが、ドアは施錠されてなかった。
おそるおそる部屋の中に入ると誰の姿がなく女性の悲鳴を聞きベランダに出て下を覗くと、女性の死体が発見された。
部屋に侵入していたとして草薙は殺人の容疑がかけられてしまった。
草薙とぶつかった男は警察の事情聴取に対して、部屋に入った事は認めたが、殺害までの時間の整合性が合わない事が草薙への容疑かけられる原因となっていた。
絶体絶命のピンチに陥っていた草薙は、当時バトミントン部に所属していた湯川(三浦春馬)に助けを求める。
学食で草薙は湯川に事件について話す。
どうやったらアリバイを証明をできるか考えていたところ、手を下さずに殺人を犯す方法はひもがろうそくの火によって燃えて切れたのではと推測。
その草薙の考えを否定も肯定しない湯川は、試した方がよいと進言する。
草薙はマンションの空き部屋を使って実験を開始し、うまくいった。
そのあと湯川は姿を現し、草薙の推測には問題点があると指摘する。
ひもが燃えるのに時間がかかることや、そもそも柱にくくりつけられていたのかなど。
草薙はこの実験はもともと意味がなかったのかと責めると、実験しないと協力する気にはならないと答える。
湯川は「さっぱり分からない」と「実に面白い」を口にし、草薙が丸めた見取り図を見て仮説を立て始めた。
草薙は刑事2人に対し、湯川からのビデオを見せることにする。
ビデオには事件のトリックが映っていた。
鍋に水を入れ、火にかけて湧かす。
沸騰してきたら氷水に付け、ふたの蒸気穴には氷を付けると離れなくなる。
急激に冷ますことによって水蒸気が水に戻り、また内部の圧力が大気圧よりも低いためにふたが取れなくなっているとのこと。
刑事は事件とは全く関係ないビデオに、本当のことを話して欲しいと草薙に詰め寄る。
それでも、映像は進んでいく。
湯川が次に用意したのは、亡くなった女性と同じ重さの砂袋。
掃除機のコードを砂袋の上に着せたTシャツに通して、ベランダへ。
砂袋をベランダの手すりに吊し、掃除機のコードを一杯に巻いて窓に置く。
コードのコンセント部分は鍋ぶたに巻き付ける。
氷が置いてあったふたはとけて気圧の差が次第になくなっていき外れた途端、コードが掃除機本体に巻かれていくといった仕組みになっていた。
撮影者は、助手の栗林。
これを見た刑事は考え直したようで、草薙の疑いは晴れた。
湯川はベンチに座っていた石神に話しかけ、四色問題を解いているのかと聞く。
二人は別れたあと、草薙がやってきた。
事件は解決したとの話しだった。
マンションの女性と家具屋の営業は不倫していて、男は頭部を殴っていた。
けれども殺人ではなく、彼女が自殺したのだということだった。
湯川はやはり自殺かと話すと、実験には10階以上失敗していると明かした。
草薙はその一件以来物理学者にしておくのはもったいないと思っていると塩野谷に話すと、湯川が割って入りそろそろ返ろうと告げた。
女の子たちは残念がっていて、事件の解決に協力したい塩野谷は超ビキニを持っていると湯川を引き留めようとした。
友永スチールを訪れた湯川と草薙は、友永前社長宅を訪問していた3人から事件当時の話を聞くことに。
前社長が最初に寝室へ戻り、次に奈美恵が追加の氷を取りに行く。
3人が話しをしていると、離れからガラスが割れた音が聞こえ花火が爆発し、建物が燃えてしまった。
刃物で切りつけられたあとがあるだけで、犯人がどこへ逃げ出したのかが見えない。
草薙は、またもや犯人の目撃証言を得ることができなかった。
湯川は、工場内をガラス越しで眺めていた。
社員に何をしている会社なのかと聞くことに。
友永スチールは溶射などの金属加工を得意とする会社だという。
また、爆発成形も行っているとも従業員ははなした。
元社長は中学卒で、猛勉強の末に町工場から大きくしたとのことだ。
奈美恵と父がくつろいでいると、塩野谷が事件現場を見せてほしいと頼み込んできた。
塩野谷が現場に入ると、異臭で鼻をつまんだ。
いかに手を使わずに人を殺すのかを検証しに来たようだ。
草薙が研究室に入ると、湯川はいないと栗林が話した。
奈美恵にはウエディングプランナーの今野という恋人がいるそうだ。
奈美恵は塩野谷に研究について聞いてみた。
湯川が事件を解決するのにわくわくしているとまで話し、不謹慎と感じてしまった。
さらに塩野谷は海岸を調べることにした。
すると、ガラスの破片が落ちているのを見つける。
見つけた途端、塩野谷は頭から血を出して倒れてしまう。
湯川が声をかけると、塩野谷が目覚めた。
出血をしたのではなく果実が頭に命中していたのだ。
湯川は塩野谷にガラスが落ちていたと質問すると、落ちていたと答えた。
外に出てガラスの破片が落ちているのを所々見つけた。
更に、塩野谷が倒れた崖をよじ登り木を見ると、何かによって切られた跡が。
湯川はこの事件の仕掛けを見つけたようだ。
塩野谷は知りたがるが、「まだ仮説の段階だ。仮説は立証して初めて実証に繋がる」と話し、湯川は海に飛び込んだ。
帝都大学の実験室では、草薙を呼んである実験を行った。
犯人と思われる友永が、いかに殺人を行ったかについてのことだ。
マレージング鋼に爆薬を仕込み、爆発によって変形して飛翔体となりマネキンを貫通した。
実験は立証された。
メタルの魔術師とされる友永が出した論文が決めてとなったようだ。
3人は友永邸を訪れた。
草薙は友永が犯人ではないかと聞くが、本人は否定する。
そこで湯川は、事件のトリックを仮説として話し始めた。
離れにガラスシップを取りに行く際、花火の上に爆破装置を仕掛けていた。
丁度友永の心臓の位置である120センチに合わせるようにステッキを改造していて、またレーザーポインターをつけていたのもすべて殺人に使用するためだった。
友永は湯川の推理が完璧だと話し、容疑者であることを認めた。
貝塚北署では、草薙が奈美恵に事情聴取を行った。
息子が死ねば、連れ子である奈美恵に全財産が渡ることを思い、殺人を犯してしまった。
映画「容疑者Xの献身」の予告である洋上に浮かぶクルーザー炎上事件と、KOH+の「最愛」の映像もありましたね。
また、湯川と石神の接点もしっかりと用意されていました。
JBCのニュース(クルーザー爆発事件)がありましたけれども、福山雅治が過去に出演していた「美女か野獣」の舞台となったテレビ局だということはすぐに分かりました。
アミューズソフトエンタテインメント
2008-06-13
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