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のだめカンタービレ in ヨーロッパ 第二夜

のだめは音楽院の授業についていけるか?

野田恵上野樹里)は、パリのコンセルヴァトワールの授業を受けます。

一方の千秋真一(玉木宏)は、チェコプラハにて謎の男に捕まるところで終了。

二人は離ればなれで話が進展します。


千秋を捕まえたのは、ドイツ語を話すオリバーだった。

あの男(シュトレーゼマン)の差し金でないか、と感じる。

男同士が抱き合っている所を見られてしまい、やむなくオリバーは千秋を強引に連れて行く。

-字幕付きではなく、ここから日本語-

一方ののだめは、アナリーゼを受ける。

その時の課題曲はブラームス交響曲で、作曲した当時の彼の心境やその時代背景など、何でも話し合う授業のようだ。

先生(セイン・カミュ)から何か言うようにと言われてしまう。

しかし、こうした授業を日本で受けなかったので固まってしまう。

音楽院をでるのだめとフランク(ウエンツ瑛士)。

のだめの背後にミルヒーことシュトレーゼマン(竹中直人)がやって来て、抱きつく。

さらに胸を掴んで揉むと、正拳突きを受けるはめに。

シュトレーゼマンを自分の部屋に案内するのだめ。

相変わらずの部屋の散らかしようと、二人の関係が進展しないことに気を揉んでいるようだ。

オリバーに連れてこられた千秋は、エリーゼ吉瀬美智子)から事務所と契約をするように要請される。

これが、「砂漠のプロメテウス」作戦だ。

断る千秋ではあったが、縛られていて不利な状況。

契約を結ばせたいエリーゼは、奥の手(孫の手)を使う。

嵐の中、千秋は契約したことに後悔する。

パリのアパルトマンに戻ると、フランクに呼び止められる。

のだめはシュトレーゼマンに似たエロじじいに連れ去られたということを話し、連絡先を千秋に教える。

千秋が紙に書いてあった住所に行くと、クラブ・ワン・モア・キスのパリ支店だった。

そこには遊んでいたマエストロがいた。

すると、和服を着たのだめもいた。

契約書に書かれていた通り、3ヶ月の世界ツアー同伴に出発。

のだめに鍵を渡して出発。

ヨーロッパ各国で公演をこなし、日本へやって来た。

その機内では、シュトレーゼマンはにんじんと数の子が嫌いだと言うことが分かる。

取り扱いマニュアルには書かれていたが、嫌いなものがあると千秋に投げつけていた。

日本では、新都フィルの公演に参加。

シュトレーゼマンが出てきて、助手で千秋の姿が。

奥山真澄(小出恵介)と高橋紀之(木村了)は千秋を見つけて抱きつく。

シュトレーゼマンはそんな二人をしかる。

銀座のクラブ・ワン・モア・キスの予約を取らせ、早速練習を始まる。

練習が終わると、楽屋ではマエストロのための特製ジュースをつくる。

長生きするためのジュースのようだ。

黒木泰則(福士誠治)は、一緒に演奏する仲間をパリで捜していた。

フランス人らしき男性がやって来て組もうと頼むが、約束の時間が30分遅れただけで組めないと断る。

なかなかフランス馴染めない日本の武士(くろきん)。

ターニャ(ベッキー)にまで青緑と言われてしまう。

黒木が院内でのだめを見つける。

「恵ちゃん」という声に、のだめは黒木の方を向き、パリで再会を果たす。

黒木をアパルトマンに案内するのだめ。

千秋の部屋に案内するはず出会ったが、のだめは自分の部屋に鍵を置き忘れていた。

その部屋を見て、黒木はすっかり冷めた表情になる。

千秋の部屋で黒木を話す二人。

黒木は青緑の意味は何かと聞くと、のだめはくらいという若者が使う言葉だと答えた。

久しぶりの再開で、のだめはごちそうをすることに。

のだめは日本から送られてきたひじきを水に戻す。

日本の食材を食べたかったターニャが水に戻しすぎてふやけたひじきを見る。

食材を買ってきた黒木が戻るとターニャがいた。

険悪な雰囲気になる部屋。

更にフランクがやって来て、シャルル・オクレールと違う先生だったことを不満に感じていた。

先生の名前を聞くと、のだめは手紙を探すと彼の名前があった。

フランクもオクレールの推薦で別の音楽学校から入ったのに、扱いが違うの何故かといい部屋を去った。

その時、電話が来る。

部屋の住人の千秋からで、住んでいるかどうかの確認のためだった。

千秋は日本からかけていて、シュトレーゼマンの看病をしていた。

かなりの高熱で公演に出られそうにもない。

黒木が帰ろうとすると、彼の名前を呼んでしまう。

千秋の部屋にのだめと黒木が2人きりでいるのではないかと、考えてしまった。

新都フィルとを組むピアニスト孫ルイ(山田優)20歳。

中国人で、若い頃から世界各地で公演をしている若き新星。

シュトレーゼマンが出られなくなったため、急遽千秋が指揮を振ることになる。

千秋が孫Ruiとその母親(片桐はいり)と挨拶。

弟子が代役を務めることが、相当不満げだ。

Ruiと共演するのは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。

日本の指揮者デビューを無事に飾った。

その活躍が世界にも伝わる。

千秋の部屋にゆうこ(山口紗弥加)から電話が来る。

不在のはずが、のだめが出て応対。

代役を振った、新都フィルの公演について話し始める。

ミルヒーホルスタインの弟子ではなくてシュトレーゼマンの弟子だということで、ジャンとゆうこをだましたのかと言いかがりをつける。

また、千秋はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を孫Ruiと共演し、その公演は成功に終わったいたことを話す。

その話を知らなかったのだめは、すぐに新都フィルの公演をインターネットで検索。

Ruiがどんな人物を知ることになる。

裏軒で、千秋の日本でのデビュー記念パーティが開かれた。

そこにはRuiの姿もあった。

彼女は、千秋がこういった場所で食事をすることが意外だと思った。

Ruiはツアーが緊張の連続だったが、千秋の指揮は心地よかったという感想。

真っ先に千秋とコンチェルトをやりたがっていたのだめは、焦りを感じる。

フランクの部屋に押し入って、彼女の公演のDVDを見せてもらうことに。

演奏していたのはリストの「超絶技巧練習曲」で、一年前に収録されたもの。

東京の街で、Ruiの買い物に付き合う千秋。

シュトレーゼマンの看病はオリバーがおり、また世界中の付き人がいるので千秋は解放されたようだ。

とあるジュエリーショップにて指輪を眺めてしまう。

のだめが欲しがっていたが、意味深すぎるのとサイズも分からない。

そこで店員はルビーのネックレスを勧めると、千秋は購入を決める。

Ruiは、千秋の彼女が知的な人ではなくかわいい系なのかと意外に感じた。

またネックレスは独占欲の固まりで、犬の首輪のようなものだと言う。

フランクの部屋でプリごろ太未と同様、今だにビデオを見ていた。

テクニックが必要な難曲を、のだめは何度も繰り返して見ることで覚える。

部屋に戻って、孫Ruiが弾いたとおりの演奏で練習に没頭してしまう。

Ruiと別れる日。

ヨーロッパの公演を楽しみにしていると話す。

すると、母親が登場。

「シュトレーゼマンの代役にあなたのようなぺーぺーが振るのを快く許してやったんだから」

実際には娘が了承したというが、シュトレーゼマンではなかったことに腹の虫が治まってない様子。

親子がその場を去ると、シュトレーゼマンがやって来る。

娘はかわいいのに、母親の態度が気に入らなくて色気がないと言う。

千秋は、のだめが小さいころからそういう人がいればRuiのようになっていたのかもしれないと思った。

でも両親はのり農家で、趣味は民謡と裁縫でったので、全く関わることはなかった。

ピアノの先生はいたのかと聞かれると、最初の先生で流血事件を起こしてそれっきり。

のだめが千秋と出会うまでは、ただ自由にピアノを弾いていた。

一緒にヨーロッパに行こうと誘い出すことまでを、千秋は思い出した。

「Ruiみたいになっていたら、そうやってうっとりのだめちゃんのこと思う千秋はいなかったのかもしれない。」

「誰がうっとり?」

「なのにのだめちゃんまだ放置。」

「はぁ。」

「もうそういうのはやめなさい。みっともない。」

「それとこれとは話が・・・。」

「だから、そのへんのことをはっきり分けなさいと言ってます。千秋。もういいかげん素直になりなさい。」

二人先々を案じるミルヒーは、千秋に忠告した。

のだめは、初めてオクレールの授業を受けることに。

演奏旅行でレッスンすることができなかったようだ。

のだめは早速、お土産(博多名物通りもん)を差し出す。

見事に合格したのは、見込みがあるから。

誰にでもチャンスはあるけれども、今からでも間に合うかどうかなんて分からない。

オクレールは、のだめにピアノを何でも弾くようにと言う。

すると、リストの「超絶技巧練習曲」を弾き、しかも孫Ruiが弾いた演奏の通りに。

演奏が終わると、オクレールは「全然 ダメ。」との評価。

のだめが好きな曲を弾くことなのに、特技を見せるかの演奏。

「君は何しにここに来たの?」と聞かれ、答えが見つからないのだめ。

11月。

千秋の3ヶ月にわたる演奏旅行はまだ続いていた。

パリに戻ってきたので、ドバイにいるエリーゼから1日の休暇の了承をとる。

それと、年明けに千秋のヨーロッパデビューが決まったことが知らされる。

千秋は、のだめが自分の部屋にいるのではないかと考えながらドアを開ける。

すると、散らかっているはず(だった)部屋は、人がいた痕跡がなく整然としていた。

電話したときはのだめがいたはずなのに、きれいな部屋だったことから、千秋は動揺してしまう。

「あいつがこの部屋にいてあのピアノを弾いていれば大丈夫だと・・・。大丈夫って、何が!?」

-人生ゲームのようなシーンへ-

マス目にのだめとの関係が進展していく様が描かれていた。

『部屋の前で拾われる』

『こたつとともに侵略される』

『ほっぺにキスを許す』

『一緒に留学しようと誘う』

『のだめの実家へ行く』

『居住先を一緒にする』

『うっかり手をつなぐ』

『うっかり鍵を渡す』

多忙につき思考停止中(一回休み)の先には崖で、暗闇から『変態の森』が見えてきた。

部屋を出る千秋は、階段から上がってきたのだめと再開。

しかし、頭が爆発していていた。

すぐに部屋に戻ろうとするけれども、千秋も入って話を聞く。

アナリーゼになどの授業についていけず、実技レッスンもダメだった。

「もう22歳なのにベーベちゃん」とまで言われたのだめはショックを受けているようだ。

何とか体操(おなら体操)をしたのではないかと聞くが、精一杯ちゃんと弾いたと答える。

千秋はのだめに、レッスンの時と同じように弾いてみろと言う。

「超絶技巧練習曲」だということが分かるが、何故そのような弾き方をするのか疑問に感じた。

すると、孫RuiのCDを聞いて覚えたのかと感じた。

焦る必要はないと思った千秋は、のだめのピアノを止めさせる。

しかし、のだめは突き放す。

のだめのピアノは好きだと、千秋。

「千秋先輩一人が好きだってしかたがない」「もう的外れなことばっかり」「同情するなら金をくれって言っているんですよ」と、のだめは反発し、千秋を部屋に追い出す。

自分の部屋でのだめが言ったことを思い出す千秋。

シュトレーゼマンが言った言葉(だから、その辺のことをはっきり分けなさいと言ってます。)も脳裏によぎる。

「俺だって楽譜を目にしたとき高い壁を感じている」

千秋は旅行のための準備をして部屋を去る。

のだめはオクレールから再びレッスンを受ける。

曲は、ラヴェルの鏡「道化師の朝の歌」。

演奏が終わると、「すっかりわかんなくなってきた」と一言。

そこで、オクレールはリサイタルに参加するように促される。

ロワールで行われる演奏会は年末に開かれ、毎年彼の生徒が参加しているという。

のだめが断ると、「何しにここへ来たの?何のためにピアノを弾いているの?」と詰問。

オクレールのかわりにアシスタントのマジノがレッスンを見ることに。

課題曲のモーツァルトラヴェル

まずは、モーツァルトのピアノ・ソナタ「第18番」から。

耳で覚えるのだめは、楽譜をみる初見が苦手。

演奏がうまくいかないのだめに対して、マジノはアナリーゼをやって来たのと聞かれる。

すると、彼の生い立ちを話し始める。

部屋でもピアノ・ソナタの練習を続ける。

再び、マジノとレッスン。

何で悲しいモーツァルトなのと聞かれると、のだめは「楽しくないっていうか、自信がない」という。

アナリーゼや初見演奏ができない事が自信を失わせていて、日本の音大でもやってこなかった。

「何にために弾いているのか」というと、マジノは「日本へ帰って好きな曲を好きなように弾いていればいいじゃない」と部屋を去る。

のだめは部屋に戻る。

家族(福岡県大川市の実家)の写真と学生時代のオケの写真を眺めながら、泣いている。

千秋に電話をかけるが、出なかった。

ベルリン。

ミルヒーは千秋のデビュー公演の曲について何か良いか話す。

すると、「ニューイヤーにふさわしく『ブラ1』なんかどうですか?」と、ブラームス交響曲第1番を勧めた。

その曲は、かつてR☆Sオケで初めて指揮した曲。

どれだけ成長したかが楽しみだと、マエストロ。

のだめにそのことを連絡しようとするが、電話は繫がらなかった。

マジノは「少し言い過ぎたのかもしれません。まさか日本に帰ったのかも。」と、オクレールに報告。

22歳だけど1年生の野田恵をどういうふうに育てるのかと質問するが、先生は考え中らしい。

オクレールは部屋に入る。

朝早くから練習なのかと、のだめに聞く。

一日中練習したことすら分からなかったようだ。

モーツァルトのことが何となく分かりそうだと言うのだめの言葉に、オクレールは「何となく」が引っかかっていた。

先生の目に「もじゃもじゃ組曲」の楽譜が見えた。

オクレールが弾いてみせる。

嫌われ者のもじゃ木は臭くて虫が寄りつかないことをへきえき(辟易)していて、嵐が来るのを楽しみに待っているのだという。

のだめは嵐が来るところはもっと大げさにフォルテだというと、オクレールは弾いて見せてよと交替させる。

楽譜にはフォルテと書かれていないが、「書き忘れです。感じてください。」と言い訳。

そこで先生が、「君がそうやって言いたいこといっぱいあるみたいに、ほかの作曲家だっていいたいこといっぱいあるのに。君はその声を本能的に感覚的しかとらえない。」と指摘。

モーツァルトが何を見て何を感じて書いたのかを想像しながら弾いてみるようにと、のだめに教える。

先生は、コンクール(マラドーナ・ピアノ・コンクール)で弾いたシューベルトのピアノ・ソナタ第16番が聴きたいと注文。

のだめはそれに応え、演奏を始める。

演奏を始めると、千秋の言葉(メール)を思い出す。

シューベルトは本当に「気難しい人」なのか?自分の話ばかりしてないで、人の話も聞け。」

「楽譜と正面から向き合え。」

「ほら。見えてこないか。この曲の情景が。」

パリの街を歩くのだめ。

すると教会からパイプオルガンの音がしてきた。

近くにはコンセルヴァトワールに通っている神童のリュカがいた。

流れていたのはモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」で、晩年の彼が書いたたった一つのミサの曲なのだそう。

のだめがロワールで行われるピアノリサイタルに出ることを、フランクとターニャに報告。

そこで、道中不安なので一緒について行ってほしいと頼む。

フランクは千秋は行くのかと聞くと、のだめは忙しそうだし帰ってくるのかどうか分からないと答える。

千秋は飛行機(JAL)に乗って東京へ行くことに。

何故なのかと聞くと、エリーゼはマエストロたっての希望で演奏旅行の終了記念パーティを行うと言う。

見張り役で行く目的であったが、シュトレーゼマンは「主役はわたしです」と色男の千秋に邪魔されないようにどこにでも行けと命令。

日本へ帰国したのに、すぐにフランスに戻ることに。

ノエル(クリスマス)

パリの街はどこもノエル一色といったかんじ。

千秋はタクシーの中でお土産と、のだめに渡せずにいたネックレスをプレゼントしようと考えていた。

たった一人でノエルを過ごすのだめの心境はどうなんだろうと考えている千秋は、渋滞にはまったタクシーを降りてアパルトマンへ。

のだめの部屋の呼び鈴をなるが、出ない。

あのショックから立ち直れず、まさかエッフェル塔から身投げしたのかと想像する。

落ち込む千秋だったが、のだめの奇声(ぎゃっははー!)が千秋の部屋から聞こえてきた。

リサイタルの目的地の城はどこなのか調べていたのだめと黒木。

のだめは、モン・サン=ミシェルにも寄りたいとプランを練っていたようだ。

人の家に木(クリスマスツリー)があり、飾りもしてあった。

勝手に人の部屋で何をやっているんだと言うが、連絡にひとつあればいいのにとのだめ。

ロワールに行くことが決まり、黒木も付いていくということをのだめは言ったが、千秋は誤解して二人きりで旅行に行くのかと思いこむ。

「千秋先輩も行きませんか?」

「もういい。勝手にしてくれ。」

「千秋君!あの・・・。」

千秋は憤慨して外へ出てしまった。

黒木がパリにいることを千秋は東京で聞かされてはいたが、まさかのだめと一緒にいるとは思ってなかった。

のだめは楽譜を見る。

それは、いっぱい書き込まれていた。

パリの街を歩く千秋。

「何で俺が出て行かなきゃならないんだ!?クソ!今からシュトレーゼマンの所へ戻るか!?」

千秋を呼び止めるのだめ。

「千秋先輩。先輩ですよね?このにおい。」

「真一君。はっ。むきっ!何で無視するんですか!?久しぶりの再会というのに!」

「別に無視しているわけじゃ。」

「あっ。あっ分かった。ツリーを勝手に部屋に入れたから怒ってるんでしょう?でも先輩電話くれないし言う機会が・・・。」

「お前が連絡すればいいだろ!」

「えー?だって、特に用なかったし。」

「のだめだって忙しかったんですよ。」

のだめは千秋と部屋へ帰ろうとする。

「さあさあ帰りましょう。二人のラブを彩るツリーの飾り付けが待ってますよ。」

しかし、千秋はつないだ手を離す。

「もうやだ。お前変態。人がせっかく素直になろうと・・・。」

ネックレスをポケットから出すが、すぐにしまう。

「先輩?」

「何がラブだ。面白がりやがって。好きだ好きだといって真剣に向き合おうとしない。ふざけた妄想ばっか。お前の音楽に対する態度と一緒だな。俺はやっぱりついていけない。」

千秋は去った。

のだめはモーツアルトの楽譜を見ていた。

千秋はこう考えていた。

「これでいいんだ。あいつにはこれぐらい言ったほうが、俺さまに対する態度も少しは改まるだろう。ちょっとは危機感もてっつーの。」

すると、背後からのだめの跳び蹴りを食らう。

「ふん!ケツの穴の小さか男たいね!そげんか男こっちから願い下げたい!ツリーぐらいで!ふん!」

蹴られたことが信じられない千秋は、のだめを投げる。

「待て!この!」

「うっ!?むきゃー!」

柔道の投げ技が出たので、通行人が「柔道!」「一本!」と声を出す。

「願い下げたいのはこっちだ!ふざけんな!」

千秋がその場から離れようとすると、のだめはマフラーで足首を捕まえて転ばす。

「ふざけとっとは、どっちですかー!?」

「お前いいかげんに・・・。」

千秋は姿勢を立て直そうとすると、のだめが飛びかかってきた。

身動きが取れない状態になり、首を掴まれる。

「のだめはいつでちゃ本気とけ!何で逃げるとですか!?近づいたかち思うたら離れてく。先輩も。音楽も。」

「別に離れてるわけじゃ・・・。」

「たった今離れるうがしよったじゃなかですかー!?」

「まっ待て・・・。」

のだめは千秋の首を絞める。

殺されるのではないかと感じた千秋は、自ら折れないといけないと思う。

「わっ分かった。分かったから。」

千秋は「ホントにごめんだこんな女」と思う。

しかし、「お前の気持ちは分かったから。」と本心でもないことを口にした。

「ほ・・・本当に?」

「うん。」

のだめは泣きながら、千秋に抱きつく。

「何で俺が態度を改めさせられているんだ!?」と思った千秋。

二人が仲直りして、通行人が歓喜と拍手を送る。

のだめの初リサイタルの地であるロワールへ向けて、一台の車が高速道路を走っている。

運転は、勿論千秋。

ターニャとフランクも一緒にいるので、二人きりではなくて残念だというのだめは、「ヨーロッパデビュー公演に負けないよう精一杯演奏します。」という。

すると千秋は微笑む。

「そうだな。恵の初リサイタル。俺もすごく楽しみにしているよ。ついでにその教会で結婚式でもすっか?」と、のだめが顔を赤らめながら勝手に妄想。

「将来有望な男」との待ち合わせ。

すると、黒木の姿があった。

彼を見て、ターニャは失望する。

もう一人は、リュカ。

合わせて、6人でロワールの城へ。

城からモーツァルトの格好をした城主(ダニエル・カール)が出てきた。

執事(パンツェッタ ジローラモ)は、「今日は特別な趣向で迎える」と。

部屋が用意され、のだめと千秋は二人で宿泊する。

執事が「のだめ夫妻の部屋です」と言う言葉に、千秋は戸惑う。

「すいません。夫の車で行きますって言ってあったものですから。ぎゃはー。むきょー!」

照れながら謝ると、千秋にぶたれてしまう。

部屋を見渡すとモーツァルト一色であることから、相当なマニアではないかと思われる。

ドレスを着たのだめは、千秋に後ろのファスナーをあげてもらうようにお願いする。

日本にいた頃にヨーコから作ってもらったサイズだった。

千秋がファスナーを何とか上げようとすると、破れてしまった。

教会でのリサイタルが始まる。

鑑賞するには12ユーロを徴収される。

ターニャは私たちが城主のゲストだと言っても、「皆さんがゲストなので」と一蹴される。

7ユーロしか残っていないので、黒木から借りる。

ターニャのファッションについて、黒木が指摘。

すると、口論になってしまう。

のだめが登場する。

着ていたのはドレスではなく、紛れもなくモーツァルトの仮装だった。

観衆は驚き、千秋は「最悪だ」と思った。

のだめが自己紹介をする。

「楽しんで演奏するので、頑張って聴いてください。」と言うと、ターニャが突っ込みを入れる。

まずは、「きらきら星 変奏曲」から。

この曲を聴いて、千秋はモーツァルトのことを理解していると感じた。

変奏曲は、フランスのシャンソンに即発されてつくられたという。

鍵盤からきらきらしたようなものが見える演奏だった。

終わると、主催した城主は釣れたての魚ちゃんのようにピチピチとした演奏だと評価。

次は、ピアノ・ソナタ第18番。

この曲はモーツァルトが書いた最後のピアノ・ソナタで、バッハを思わせるバロック的な対位法が用いられてとても難解な曲。

本当にモーツァルトのことが分かって弾いているのだなと、千秋はとても驚いていた。

黒木はのだめのリサイタルが初めてにも関わらず、違い世界に引き込んでいくと実感。

ターニャもどうしてこんな演奏ができるのかかと、圧倒されていた。

モーツァルトの演奏が終わると、観客は盛大な拍手。

のだめもそれにこたえる。

次からはモーツァルトの曲ではないので、ピエールは寝る。

そんな様子を見たのだめは、メゾフォルテをフォルテシモで弾き始める。

演奏している曲は、ラヴェルの「鏡道化師の朝の歌」。

のだめがパリのアパルトマンに住み着いたときに聴いた曲だ。

パリに来てから今までののだめのことを思い出す千秋。

「あれからまだ数ヶ月しか経っていないのに・・・。近づいたと思えばなれていく。」

「こいつはすぐ理解の範ちゅうを越えていくから俺は多分いろいろなことを覚悟しておいたほうがいい」

演奏が終わると、観衆は総立ちになる。

城に戻って仮装パーティーが開催される。

城主の乾杯は「始めましてウォルフガング!」。

何でもモーツァルトに絡ませている。

千秋は自分まで仮装しなければならないのかということが不満そう。

すると黒木は、「当時の格好ができる機会もないし、えんぴと違わない」と話す。

執事が何か演奏をしてほしいと二人に近づく。

千秋は「おれは指揮者で演奏はまるで」と断るが、のだめからバイオリンがたんのう(堪能)だと聞いていた。

「あいにく楽器を持っていないんで。」とあくまで弾きたくないようだが、執事がバイオリンをかすと言ってきた。

城主が息子をのだめに紹介する。

ターニャはまたとない機会だと思って近寄るが、教会の受付だったために遠のく。

息子がファンになったということで、リサイタルを開催してほしいと依頼する。

のだめは依頼を受けることに。

城主は「芸術は人の目や耳に触れてまた育っていくものだから」というオクレールの受け売りの言葉を言った。

ターニャは面白く無さそうな表情。

ピアノがなかったらただのロシア娘だと言うと、黒木は「だったら君もピアノでアピールしたらどうか」と告げる。

「異国の孤独に耐えきれず逃げだそうとしていた。でも恵ちゃんの演奏を聴いて勇気をもらったよ。」

黒木は奏者を誘って、オーボエ四重奏をすることに。

千秋はパーティーから逃げ出す所を、のだめが追いかけてきた。

のだめは、またリサイタルとサロン・パーティができることを千秋に報告する。

リサイタルの感想を聞くのだめ。

「どうでしたか?のだめの初リサイタル。」

「すごく…。心臓に悪かった。ふざけんなバカ!何だよ!?あのラヴェルの出だし。殺す気か!?」

上着を投げた千秋だが、好感触な感想も。

「でもまあよかった。泣けた。」

機嫌がよくなったのか、のだめは上着を再び着せる。

「てぃひひひー。じゃあ次は先輩の番ですね。先輩もこんな服を着てヨーロッパデビューしてみたらどうですか?さあアンドレイ!」

仮装した千秋をデジカメで撮影するのだめ。

千秋は「誰がアンドレイだ!?」と言い、デジカメを取り上げる。

すると、千秋の足下ばかり撮影されている写真ばかり。

フランクとリュカが二人がじゃれているところを窓越しから覗く。

土下座している所を千秋に撮られ、のだめは回し蹴り。

まだ二人がじゃれ合っていたが、上の二人は見るのを止めた。

城の外まで出たのだめと千秋。

やっとデジカメを返してもらったようだ。

「あんな弾き方をするなんて知らなかった。」

「うふっ。そりゃあずっと学校で秘密の特訓してましたから。あのラヴェルは少し反射がきつめというか。」

「はぁ?」

「『キラキラ星』はどうでしたか?あれ実はオクレール先生の選曲なんです。さすがヨーダでしょ。」

ヨーダ?」

「のだめこれからもっといろんなこと勉強します。またみんなに聴いてもらえるように喜んでもらえるようにもっと練習していつか絶対ピアノコンチェルトで先輩と同じ舞台に立って見せます。」

「お前って…。」

千秋は出会った頃からのことを思い出しながら、心の中で呟く。

「日本にいるときからそうだったけど、いつも一緒にいるようでそうでもない。一人で旅していつの間にか帰ってきている。」

のだめを立たせ、千秋はキスをする。

「それでいい。俺が見失わなければ。」

2008年正月。

裏軒で、新年を祝うメンバー。

峰が音頭をとり、酒樽のふたを割る。

のだめの初リサイタルが成功したことと、千秋のヨーロッパデビュー公演の成功を祈る催しのようだ。

木村が清良の近況を話す。

ウィーンのコンクールで3位に入賞したということだ。

その話を聞いて、峰の表情が曇る。

音沙汰がないことを心配していると、父の龍見伊武雅刀)は明かす。

真澄は清良に電話するように峰に告げた。

ダメだったという清良だが、峰は励ましの言葉をかける。

また、裏軒にいたメンバーも応援する。

「さみしいときはいつでも電話してこいよ」と言う峰に対し、清良は「っていうかさみしいなんてひとことも言ってないし。」と強がりを見せる。

電話を切り喜んだ表情を見て、全員が冷やかす。

再演に向けた練習を始めるということを明かした峰。

すると、裏軒入ってきたのは松田だった。

清良は峰から手紙を受け取っていた。

最後まで読んで、練習に向かった。

千秋真一のヨーロッパデビュー公演の日。

ウィルトール交響楽団との演奏。

ブラームス交響曲第1番から始まる。

この曲は20年もの歳月をかけて作られた交響曲で、千秋を絶望の中からすくい上げた曲(R☆Sオケの初演で披露した)。

演奏が終わり、千秋はコンマスと握手して観客の歓声に応える。

舞台袖に戻る千秋。

客席からやって来たのだめがやって来て、サインがほしいとせがむ。

以前、キスをしたことを覚えてないのでもう一度というのだめ。

千秋はほっぺにいたずら書きをする。

係員がステージに立つようにといわれ、千秋は戻る。

しかし、見つめるのだめを抱きしめた。

千秋は、ヨーロッパデビューと同時に変態の森へ入った。


原作にほぼ忠実に沿っており、セリフがそのまんま使われてました(当たり前ですが)。

10巻から15巻までの内容でした。

ちょっと最後の1時間が詰め込みすぎた感じが否めないですけど、原作通りに再現しようとしたフジテレビドラマ制作センターの方々の意気込みは伝わりました。

第二夜(Special Lesson2)のサブタイトルは、「ライバル出現で波瀾万丈!初リサイタルと二人の恋の結末は!?」でした。

ちょっと意外だったのは、シュトレーゼマンが永岡真実のポスターを貼るようにと千秋に指示したことでした。

月9の時は写真集を催促されたけれども、新春ドラマスペシャルでも出てくるとは・・・。

ミルヒーがのだめに送った手紙もそのまま再現されてましたね。

女と寝ている写真を撮影して、浮気者と思わせる所もありました。

過去記事(2006年10月~12月まで)

http://123032-hill.at.webry.info/200610/article_25.html

http://123032-hill.at.webry.info/200610/article_32.html

http://123032-hill.at.webry.info/200610/article_40.html

http://123032-hill.at.webry.info/200611/article_11.html

http://123032-hill.at.webry.info/200611/article_30.html

http://123032-hill.at.webry.info/200611/article_40.html

http://123032-hill.at.webry.info/200611/article_51.html

http://123032-hill.at.webry.info/200612/article_7.html

http://123032-hill.at.webry.info/200612/article_17.html

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【のだめカンタービレinヨーロッパ 2】 - 鳥飛兎走

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のだめカンタービレ、2008年|のだめカンタービレ ドラマ化記念サイト

のだめカンタービレ フジテレビ

のだめカンタービレinヨーロッパ×ウーマン.ドガッチ[WOMAN.DOGATCH]

NHK大河ドラマの「篤姫」にも出演する玉木宏(過去には「功名が辻」にも出ていた)が初主演のドラマ、「鹿男あをによし」。

綾瀬はるかや、「風林火山」に出演した柴本幸佐々木蔵之介も共演。

ロケ地である奈良県の協力を得て撮影され、一月一七日木曜日夜一〇時スタート。

万城目 学
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ドラマ化決定おめでとうございます。
すっごく面白かった。森見さんの作品よりも読みやすいので読む人を選ばないかもしれない。森見さんの作風は、どうも好き嫌いがハッキリするようで……。とくにライトノベル好きの世代にはあまりウケがよろしくない。ってここは万城目さんのレビューでしたね。申し訳ない。読んでいるうちにこの物語が本当の歴史なんじゃないかと錯覚に陥ってしまったのは私だけだろうか?それにしても、久しぶりに引きこまれる小説を読んだ気がする。あっという間に読み終わってしまった。なんだか虚しい。この作品をドラマ化すると……CGだらけになりそうな予感。どうなるのかな。期待しています。さーて、次は「ホルモー六景」(角川書店)だ!
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原作コミック19巻発売中。

第20巻はいつ発売されるのでしょうか。

二ノ宮 知子
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何かと忙しい・・・
パリやイタリア、あっちに移動したり、こっちに移動したり。しかも日本から峰君が来たり・・「あれ、清良って、のだめと初対面だったっけ?」といろいろな疑問が。前巻から改めて見直さないとごちゃごちゃになって...
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[のだめカンタービレオフィシャルガイド] パリだ!プラハだ!!ぎゃぼー!!! のだめカンタービレ in ヨーロッパ ロケ地マップ(仮)

パリだ!プラハだ!!ぎゃぼー!!! のだめカンタービレ in ヨーロッパ ロケ地マップ完全版 [DVD]