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鹿男あをによし 第二回

鹿に話しかけられ・・・。

第二回 「鹿になっちゃった」

「神無月だよ、先生。」

小川孝信(玉木宏)は、奈良公園でメス鹿(声:山寺宏一)に「運び番」として選ばれたと聞かされた。

更に、自分の手で日本の危機から救うことも話した。

鹿が喋った事が信じられず、その場を去った。

神経衰弱がここまで来たのかと思ったようだ。

小川は下宿に戻るとソファーで眠り、朝食の時間に転がって起きた。

藤原道子綾瀬はるか)と福原重久(佐々木蔵之介)はしっかりと食べていたのに、彼は寄りたいところがあると言い外へ出る。

奈良女学館に行く前に寄ったのは、奈良公園

鹿せんべいを買って、話しかけられた鹿に会おうとした。

しかし、せんべい狙いの鹿しか来なかった。

学校へ行く小川。

俺が科学者でもっと現実的であるべきだとし、鹿が喋ったというのはただの夢であったと思っていた。

職員室にはいると、大きな揺れが襲った。

すぐに収まり、自分の机に座る。

すると、学年主任が話かける。

堀田イト(多部美華子)と小川はもめている事を聞く。

挑発に乗って授業を放棄するなんて浅はかな行為で、生徒になめられると諭される。

すると、教頭の小治田史明(児玉清)が間に入る。

教室では小川の授業が始まる。

黒板には何も書かれてなかった。

放課後の教室に小川が残っていた。

そこへ教頭がやって来て、ゴルフに誘われた。

クラブを握ったことがないというが、それでも打ちっ放しだからということで行くことになった。

教室を出ると、名取良一(酒井敏也)が待ちかまえていた。

名取によると、リチャード(教頭)は酒が飲めないので誰かとコミュニケーションをとりたいときにはゴルフの打ちっ放しを誘うのだという。

小川が新任になってから誘われたのは一週間で、数学の先生よりも早いらしい。

すると、今度は前村さおり(キムラ緑子)がゴルフの経験について聞いてきた。

ゴルフは初めてであったが、学生時代に剣道をやっていたという。

それを聞いた藤原が「今年は奈良なんです。」と小川に話しかけてきた。

何を言っているのか分からない小川は聞き返すと、「大和杯なんですよ」と答えた。

大和杯のことが分からない小川は先生方に聞くことに。

奈良女学館の姉妹校は京都と大阪にあり、各運動部対抗で行う交流戦の総称だという。

前村が大会について話していると、藤原は小川を見つめている。

小川は運動会みたいなものかと聞くと、生やさしいものではないという。

1年に1回行われる伝統行事で学校の意地と名誉をかけた本気の戦いだとも。

藤原は小川に剣道部の顧問になってほしいと懇願されてしまう。

剣道は全くの素人なので、部も弱いということらしい。

鹿が下宿先の料理屋の軒先に来ていた。

すると、房江(鷲尾真知子)が不思議そうな目で見ていた。

重久は京都女学館の剣道部について話し始める。

インターハイの常連で、全国制覇の経験もあるという。

そういうことから、入部する生徒はいない事もあって弱い。

先生も顧問になりたがらないので、くじ引きで藤原に決まったとということだ。

そんななかでも、地震のニュースが流れていた。

ゴルフの打ちっ放しをする小川。

しかし、ボールに当たらなかった。

それでも、リチャードは褒めた。

更衣室で着替えると、教頭はまが玉を見つけた。

小川の母が鹿島神宮で買ってきたものだと言い、角を立てずに物事を収める象徴であると説明した。

ゴルフ場のクラブハウスにて話し合う二人。

小川にはビールがグラスに注がれ、甘味も置かれていた。

何かあったら役に立ちたいと、告げてきた。

すると、小治田は自分のクラブを小川に渡す。

クラブを貰った小川は、奈良公園にいた。

ゴルフの素振りを始めると、「ここはゴルフ禁止だよ。先生。」とメス鹿。

話の続きを始める鹿。

すると小川は、「鹿の口の骨格じゃ人間の言葉を発音することは不可能だ。例えば、犬は絶対に『い』とは言えない。なぜなら前方に突き出た口の骨格では『い』の発音に必要な唇を左右に引くという動作ができないからで・・・。」と理屈をこねる。

何分からないことを言っているのだと、鹿。

後ろを振り返ったら鹿がいなくなっているのかと思い振り返ると、姿はなくなってなかった。

鹿は小川に重要な話を始める。

「先生はこれから京都へ行く。そこで渡されるものを無事にわたしに届ける。それが運び番の役目だ。」

何を言っているのか分からない小川。

「お前さんは何も考えなくていい。しかるべきときにしかるべき相手から渡される。」

「しかし、相手って誰だ。」

「狐だ。」

「狐?」

「京都伏見稲荷の狐だよ。とはいっても先生と同じように人間が『使い番』としてやって来る。」

普通に鹿と会話している事が神経衰弱なのかと小川が頭を抱えていると、二頭のオス鹿が彼に向かって来た。

すると、小川はくぼみに落ちてしまう。

「痛かっただろ?先生。これは妄想じゃない。われわれは今ここにいる。分かるか?先生は選ばれたんだよ。選ばれたからには、神無月の間にきっちり役目を果たしてもらわないといけない。でないと、この国は滅びるよ。もう一度言う。近いうちに先生は京都へ行く。そこで狐の使い番の女から大事なものを渡される。」

「女?」と小川が聞き返すと、「狐は女と決まっている」と答える鹿。

渡されるものは「目」で、鹿と人間にとって唯一無二の大事な宝。

人間の呼び名では「サンカク」と呼ばれるもの。

小川に役目を託すと、鹿は去った。

授業中なのに、教室の窓から外を眺める小川。

生徒が問題を解き終わったことを告げたのに、上の空のようだ。

鹿が話していた「神無月」のことが頭から離れない。

神無月は10月のことなのかと言うと、藤原が神無月のことについて説明する。

10月には神様が出雲から集合をかけられて、どこも留守になるという。

それから、神のない月なのだ。

小川が立ち上がると、腰を打っていたので痛そうな表情。

そのことを知らない藤原は運動不足であることを指摘し、剣道をやった方が良いと言う。

すると、放課後に部活動を見てきてほしいと誘い、かりんとうを差し出す。

放課後、藤原が小川を紹介する。

顧問になったことを報告すると、佐倉雅代(藤井美菜)が稽古を申し入れる。

小川はすぐに断るが、お願いしますと言われ受けることに。

藤原は男性用の防具を見つけ、小川に渡す。

埃がかぶっていたので払いのけると、鹿の模様が見えてきた。

それを見て驚き、思わず投げてしまう。

何故防具に描かれているのかと聞くと、藤原は奈良女学館の防具は鹿がデザインされているのだという。

京都は狐で、大阪はねずみであることも教えた。

早速、小川は佐倉の相手をすることに。

練習が終わると、藤原は「佐倉さんはうちではいちばん強いんです。」と明かす。

続けて「吉野さんと西尾さんはまだ一年生ですから。」と言うと、小川はほかに部員はいないのかと聞く。

すると、吉野(東亜優)は「これで全員です。」と答え、さらに「大和杯は個人戦なのか」と聞くと、西尾は「団体戦です。」と答えた。

これから勧誘しますという部員の話と、佐倉はもっと練習できるという事が分かる。

しかし、小川は藤原を外へ出して「今日は見学するだけじゃないか。」と全く話が違うことを指摘。

すると、そこへ一人の女性がやって来た。

大和杯の打ち合わせに奈良女学館へやって来ていた、京都女学館剣道部顧問の長岡見栄(柴本幸)だった。

小川とは初めてではないようで、新しい先生なのかと聞くと藤原は「今日から手伝ってもらうことになったんですよ。」と答える。

挨拶を交わす3人。

職員室では、大和杯の親睦会が行われることを教頭が先生方に知らせる。

日曜日に行われ、場所は「孤のは」で17時から始まるという。

職員は、「孤のは」は校長の実家の料理旅館だと明かす。

しかも、その料理旅館は京都にあるという。

「孤のは」のパンフレットを見た小川は、あることに気づく。

「孤」が漢字のきつねで書かれており、背面の写真には狐の置物があった。

藤原は京都の「孤のは」に行く目的を小川に教える。

親睦会は各運動部の優勝カップを集めて、奈良に持ち帰ること。

「サンカク」のことも話するとすかさず反応する小川。

「サンカク」とは優勝プレートのことで、大和杯は元々剣道部の交流戦から始まった事だという。

それ以来、剣道部の優勝プレートはそのまま使われてきた。

三角形だから「サンカク」と呼ばれるものは、59回優勝し続けている京都女学館が持っている。

「サンカク、京都、狐」を連呼する小川。

鹿に言われた通りに事が運んだ格好だ。

房江が下宿前にいた堀田を見つける。

しかし、すぐにその場を去る。

下宿では、重久が小川を酒の席を誘っていた。

小川が京都女学館の長岡先生の事を御存知なのかと、重久に聞いてみた。

出てきた答えは、「ああ、マドンナだね。」と言う言葉。

とてもきれいな人だからマドンナと呼ばれているそうだ。

美人だから顧問になったのかと小川に聞く重久。

「違いますよ。」と否定する小川だが、はっきりとした理由は話さなかった。

小川君も被害者になったのかと重久は話すと、小川にその訳を教える。

長岡に憧れている先生は多く、なかでも大阪女学館剣道部顧問は相当な入れ込みよう。

その顧問は長岡先生に告白したのだが、見事にフラれたと。

人の噂には興味ないようだが、内容はかなり知っている重久。

今度は房江が小川に話しかけた。

リチャードとゴルフに行ったことを知ったようで、気をつけた方がよいと忠告。

教頭は実は野心家だとも言う。

日曜日。

山の頂にメス鹿が奈良の町を眺める。

小川と藤原が近鉄京都線近鉄奈良線)の電車に乗って京都へ向かう。

藤原はおなかが空いたと言うと、なぜ食べなかったのかと小川は聞く。

すると、「孤のは」に備えて朝から食べなかったと答えた。

ただでおいしい食事にありつくなんて滅多にない機会だから、相当楽しみのようだ。

小川は「何考えているんだか」と呟き、窓を眺める。

すると、朱雀門あたりで鹿が彼を見ていた。

京都へ到着し、竹林を歩く二人。

小川は、剣道部のことについて藤原に疑問を投げかける。

防具の胴に描かれている奈良は鹿なのは分かるが、何故京都は狐なのかと。

藤原は、校長の家が伏見稲荷にあるのが大きいのかもしれないと答える。

伏見といったら伏見稲荷大社で、稲荷といったら狐。

大津校長の父親が3校を同時に設置・開校していることから、どのようにして造ったのかが小川は疑問に感じていた。

藤原はまた話しをかえ、学校が建っている場所が妙だと話す。

3校とも都が会った場所のすぐ近くに建っているのだという。

奈良女学館は平城宮跡の隣、大阪女学館は浪速宮跡の隣、京都女学館は平安京大内裏のすぐ近くにある。

その理由を校長に聞いたのだが、よく知らないと答えたのだという。

伏見稲荷大社へ到着。

全国3万社の稲荷神社の総本宮であることを、小川に教える藤原。

小川の脳裏に鹿が喋った言葉がよぎった。

中に入ろうかと藤原が聞くと、時間がないので断った。

至る所に狐がいるので、小川は行きたくなくなったようだ。

「孤のは」に到着。

小川は京の芸奴に見とれていた。

庭には、狐の置物があった。

席に着くと、幹事役の教頭が仕切っていた。

各部毎に席が設けられており、小川と藤原は剣道部の席へ。

そこには京都女学館剣道部顧問の長岡と大阪女学館の南場(宅間孝行)が座っていた。

長岡が小川を紹介する。

大津校長が乾杯の音頭をとる。

第60回大和杯の親睦会が始まった。

藤原は食事に目がないことを小川は見向きもせず、長岡の方ばかり見る。

長岡が小川に剣道の経験について聞かれると、「高校のときにちょっとかじった程度だ」と答える。

横から南場が話し始めて、「長岡先生は4歳から剣道を始められたんです。」と言う。

南場は小学校で5段をとったが、長岡は4段であることまで教える。

3人の話についていけないのかどうか分からないが、食べてばかり。

違う部の顧問の先生がやって来て、次々と長岡に酒を注ぐ。

それを見た藤原は自分にも注いでほしいと願うが、振り向かずに小川はお燗を渡すだけ。

やけ食いとやけ酒が進んでしまった。

教頭が京都女学館と大阪女学館の優勝カップを奈良女学館側に渡してほしいと、参加している顧問に連絡。

先生らは別の部屋へ行き、優勝カップを持って行く。

小川は藤原に、「優勝カップはそれぞれの部の顧問が持って来てるの?」と質問。

「ええ。そうですよ。」と答えてきた。

小川は鹿から聞かされた言葉を思い出した。

【狐だ。】

【サンカク・・・とか何とか】

【先生は、これから京都へ行く。】

【使い番は女と決まっている。】

「女」という言葉を思い出した小川は、京都女学館の長岡先生を見る。

そこで酔い醒ましに外へ誘い出そうとする。

しかし、南場によると長岡は酔ってないらしく、隣の藤原を連れて行った方が良いのではと突っぱねられる。

へべれけになっていて、一人でずっと呑んでいた。

一人で酔い醒ましに出る小川。

とある部屋に差し掛かると、箱が二つ置いてあった。

そこへ教頭がやって来て、小川に荷物を車(三菱のアウトランダー)に運ぶよう依頼する。

積み込むと、リチャードは一人で奈良へ帰っていった。

結局「サンカク」は車に乗せられて奈良へ向かってしまい、小川の手に渡ることはなかった。

旅館の廊下を歩く小川。

すると、向こうから長岡がやって来た。

「先生にお渡ししたいものがあります。」

すると、鹿の言葉を思い出した。

【しかるべき時に、しかるべき相手から渡される。】

渡される物は「サンカク」で、その相手は長岡ではないかと感じた小川。

藤原は未だに酒を飲んでいたが、別の部屋へ向かっていく二人を不審に思った。

部屋を案内する長岡先生。

「おうちに帰ってから開けてください。」と、風呂敷に包まれた物を小川に渡した。

福原重久の家に下宿しているのかと長岡は聞いたので、どうしてそれを知っているのかと小川は不思議そう。

藤原が二人が会話しているのを見ていた。

包みを藤原にとられてしまうが、奪い返す小川。

「大事に扱って下さいね。」と長岡に釘を刺される。

家路へ戻る小川と藤原。

へべれけになった藤原は千鳥足で、歩けないと言った。

小川がおんぶすることになった。

小川は長岡について話す。

マドンナに特別なものを感じているというと、表情が険しくなった。

「何言っちゃってんですか。ああいう清楚な振りをした女はね、いちばんたちが悪いんですよ。前村先生がそういってました。」

普通に歩ける藤原は更に、「京都女学館の男の先生たちは、みんなマドンナに遊ばれて捨てられてるらしいですよ。前村先生が言ってました。不倫もオッケーで、相手の奥さんが包丁持って学校に乗り込んできたこともあるって。きっと今に生徒の父親も誘惑して教師を続けられなくなりますよって、前村先生が言ってました。あっ?そうしたら、打ちの剣道部が60年目にして大和杯を奪い取るチャンスですね。」と話す。

59年も連続して勝ち続けるのはすごいプレッシャーなんだなと小川。

藤原はそういうことを言っているわけではなく、「あれは女狐だ。」ときっぱり。

何とか藤原をおんぶして下宿へ戻った小川。

彼女を寝かしつけて自分も眠ろうとする。

すると、入り口の引き戸から鹿の影か・・・。

伏見稲荷の狐から渡された物をわざわざ取りにやって来たという鹿。

包みを開けて中身を取り出そうとすると、三角形の形をした八つ橋だった。

「宝(目)はどうした」と聞くが、小川は分からないと答え、「狐の番」にも会っていないと言う。

その言葉に、鹿は奪われた事を悟った。

「目の前にあってどうして奪われた。こののろまめ。」と小川を責める。

しかし、渡される物であり奪う物ではないと反論。

「学校の行事で行っただけで、つまらない理由でのろま扱いされるなんて冗談じゃない」と小川は続けた。

鹿は小川を説得する。

「先生、よく聞け。勘違いするな。先生はわれわれのために働いているんじゃない。お前たちのために働いてやってるんだ。悪いことは言わない。宝を取り返せ。神無月の終わりまでまだ時間はある。それまでにわたしのところに目を届けろ。さもないと日本が滅びることになるぞ。」

海底深くに潜んでいるナマズが、再び地面を揺らす。

旅館に揺れが伝わり、小川は驚く。

取り返すのは誰からと小川は聞くと、鹿は「決まっているだろう。鼠だ。」と答える。

すると、自分の神経衰弱で参ってしまったと独り言。

そんな彼を見た鹿は「運び番」失格だと告げる。

さらに、小川の鼻に印を付けた。

印をみて気が変わったら、飛火野に来るようにと話し去ってしまう。

翌朝、重久はお土産の八つ橋を食べる。

京明堂の八つ橋は店主の手作りだ。

その両隣の二人は、二日酔いだった。

小川は歯を磨く。

鏡を見ると、頭が鹿になっていた。

唖然とした小川は、歯ブラシを落とした。


サンカクを渡すことに失敗した小川は、頭部だけ鹿になってしまいました。

次週は、鼠から取り返す事に決めたのですが・・・。

予告を見るだけでは、展開が読めませんね。

鹿男あをによし - フジテレビ

鹿男あをによし × ウーマン.ドガッチ〔WOMAN.DOGATCH〕

万城目 学
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ドラマ化決定おめでとうございます。
すっごく面白かった。森見さんの作品よりも読みやすいので読む人を選ばないかもしれない。森見さんの作風は、どうも好き嫌いがハッキリするようで……。とくにライトノベル好きの世代にはあまりウケがよろしくない。ってここは万城目さんのレビューでしたね。申し訳ない。読んでいるうちにこの物語が本当の歴史なんじゃないかと錯覚に陥ってしまったのは私だけだろうか?それにしても、久しぶりに引きこまれる小説を読んだ気がする。あっという間に読み終わってしまった。なんだか虚しい。この作品をドラマ化すると……CGだらけになりそうな予感。どうなるのかな。期待しています。さーて、次は「ホルモー六景」(角川書店)だ!
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鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック

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