今まで否定され続けたクローン携帯が、遂に公然のものになりました。
識別番号同じ「クローン携帯」不正使用をドコモ初確認 読売新聞
識別番号同じ「クローン携帯」不正使用をドコモ初確認NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」から抜き出したICカードを、別の携帯に差し込んで「クローン携帯」を作る手口で、中国など海外から不正使用したケースが少なくとも6件あったことがわかった。
ドコモはこれまで、「クローン携帯の製造は技術的に不可能」としてきたが、社内調査で存在が確認された。
ドコモは、この6件で通話料を過大請求されたユーザーに計約26万円を賠償し、再発防止のためシステムを改修したという。
クローン携帯による不正使用について、ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルはこれまで「不可能」としてきた。しかし今回、初めて確認されたことで、ドコモは公式見解の撤回も含め検討している。
ドコモによると昨年9月、「知人にかけたら外国人が出た」との問い合わせをきっかけに調査を開始。日本と中国でほぼ同時に通話したことになっているなど不自然な通話記録が見つかり、2005年8月~06年2月の間の、中国、フィリピン、ガーナでのクローン携帯使用が確認された。
FOMAのICカードには、所有者を識別する15ケタの番号が割り振られているほか、認証のための各種情報を暗号化して記録している。すべての情報が一致した場合だけ交換機が通話を受け付けるため、ICカードを別の携帯に差し替えるだけでは使用できない仕組みとなっている。
今回確認されたクローン携帯では、いったん解約されたFOMAのICカードが使われていた。しかし、中国などの電話会社の交換機は、各種情報をすべてチェックする設定になっていなかったため、通話が出来てしまったという。
また解約されたFOMAのICカードの識別番号は、解約後2年程度で「再利用」されるため、不正通話による料金が別人に請求されていた。
ドコモでは今のところ、不正使用者の特定や、刑事告発などは行わない予定という。
ドコモは今年2月、数億円をかけて国内システムを改修したとしている。また解約されたICカードの識別番号は再利用せず「使い捨て」にする方針。
(2006年11月23日3時0分 読売新聞)
「クローン携帯」は、相当前からテレビ番組で取り上げられてきましたね。
詳しい話はわかりませんが、技術と登録用の機器があれば誰でも簡単にできるというものだそうです。
でも、どのキャリアも技術的に不可能だとして公には認めていません。
NTTドコモのお知らせを参照していただけるとわかりやすいかも。
重要なお知らせ : 読売新聞「クローン携帯初確認」との報道について NTTドコモ
今回の事象は国際ローミングで海外の交換機側に不備があったものとして、ドコモは否定しているみたいですね。
つまり、国内では認証してチェックしているらしく、通話やパケット通信などでは見つかっていないからそういったことがいえるのでしょう。
SIMカードに同じ番号が偽造されることは、とても恐ろしいことですね。
誤請求されたら、たまったものではありません。
追記 11/24
中国などで不正な通話記録 ドコモ利用者6人で-ビジネスニュース イザ!
ドコモ、解約済みSIMカードで6件の誤接続・誤課金--クローンの可能性は否定 CNET Japan
「クローン携帯を確認」は誤報──ドコモがコメント ITmedia +D モバイル
読売新聞が真っ先に報じた記事は誤りであるというコメントの詳細が、ITMediaに書かれています。
国内で完全に見破られたものが出ない限りは、存在は認めることはできないのでしょうか。