不毛地帯 第七話
中東戦争の熾烈な商社間の競争が終わり、新たな競争が始まる。
近畿商事の役員が集まって経営全体会議が行われ、壱岐正(唐沢寿明)が提案していた繊維部門から重工業部門へ200人の転属の話が議題に上がった。
やはり、業務本部に反感を持つ重役らは一斉に拒否する姿勢を見せた。
近畿商事の次の課題は、取引先である千代田自動車の経営問題の解決であった。
里井副社長(岸部一徳)は大門社長(原田芳雄)より千代田自動車について引き受けることになった。
里井と営業担当専務・村山(田村亮)とはかねてからの仲であった。
村山によると、社運をかけて新車を開発しており、失敗すれば他の自動車会社との合併を画策しているしているとのことだ。
業務本部にいた壱岐に電話が掛かってきた。
電話の主は小出(松重豊)で、競輪場からかけてきたようだ。
早速壱岐は小出に会うことに。
すると、小出はラッキードF104に絡んだ事件で逮捕されてからのことを延々と話し出す。
そのあと、千代田自動車が開発中の『115』の設計図や写真を壱岐に見せた。
200万円を要求し、壱岐の元を去った。
壱岐は情報漏洩を防ぐ観点から、千代田自動車の技術系の常務(小野武彦)に相談する。
すると常務は手を打つとの話でまとまった。
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不毛地帯 - フジテレビ